はい!こちら、ぬいぐるみーず探偵局です♪
「いなかったよ」
暫くしてわん吉とラッキーが戻って来た。
「窓を開けてお庭を探したんだけど」
この二匹が窓を開けるのは一苦労だったろうな。
「何処へ行ったんだろ」
「陽菜ちゃんと一緒に…ってことはないよね」
「うん。一緒に寝たもん。あっ!」
わん吉が何かを思い出したように
「そう言えばみんなを見送る時にはいなかったかも」
三人が出掛けるのを見送ったのはわん吉とコンの二匹。
僕達は夕べから此処だしラッキーは涼ちゃんの部屋にいたようだし。
「じゃあ志織ちゃんに着いて行ったのかもしれないね、陽菜ちゃんを驚かす為に」
「そうかも。コンは悪戯っ子だから」
「それなら安心だ。陽菜ちゃんから連絡があったら聞こう」
「うん。きっと陽菜ちゃんびっくりだよね」
「そうだね、あ~僕も行きたかったな」
「だね」
みんなほっとして口々に『羨ましいな』『帰って来たらコンをとっちめよう』なんて気楽に話していた。
だけど…