はい!こちら、ぬいぐるみーず探偵局です♪


「まだ誰も下に降りてないね」

「うん」

リビングの時計を見ると7時。

陽菜ちゃんがいないからみんなゆっくり寝てるんだね。

ソファーにはわん吉とコンが寝ているし。

「どうする?透明ぬいになる?」

「そうだね。もうそろそろ志織ちゃんが降りて来るから消えてた方がいいよね。えいっ!」

再びバトンをふり僕達は透明ぬいに。

その時、志織ちゃんが降りて来た。

ふぅ~間一髪セーフ。

「おはよう、わん吉、コン」

志織ちゃんは陽菜ちゃんと一緒で僕達に声をかけてくれる。

やっぱり陽菜ちゃんは志織ちゃんに似てるんだね。

なんてほっこりしてる場合じゃない。

暫くして涼ちゃんも降りて来た。

「涼、荷物は出来てるの?」

「うん、このリュックに詰めたよ」

「全部入った?」

「うん。Tシャツ、パンツ、靴下、タオルとハンカチを三セットと歯磨きセットと財布とノートと筆箱に後はスマホとペットボトルを入れたら終わり」

男の子だから最低限しか持ってかないんだね。

陽菜ちゃんなら僕達を連れて行くのは無理でもおもちゃや絵本や髪飾りやなんやかや持ってくもんね。

「じゃあ大丈夫ね。さ、朝御飯にしましょう」

「うん」

リュックをリビングに置いてダイニングへ。

「パパおはよう」

恭介パパも起きてきて三人で朝御飯を食べている。

陽菜ちゃんがいないだけのいつもの風景。



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