はい!こちら、ぬいぐるみーず探偵局です♪


「ち、ちょっと熊五郎」

「うん?」

ウサの声に振り向いたら!

わん吉はまだよく眠っている。

元々寝坊助だからこれは当たり前のことなんだけど…

コンが…

じわりじわり動いて涼ちゃんのリュックの中へ潜り込んだ。

前にも言ったけどコンは陽菜ちゃんの手のひらに収まるくらいの小さなぬい。

リュックの底に入り込んだら分からないよね。

だけど…なんで涼ちゃんのリュックへ。

涼ちゃんが甲子園に行くのは分かってるはずなんだけど。

「どーする?リュックから引き出そうか?」

「そーだね。あ、駄目だ。涼ちゃんが来た」

リュックの中味を勝手に出すわけにはいかない。

あ、涼ちゃんがリュックを閉めた。

そしてソファーに座りテレビをつけてニュースを見ている。

「やった、甲子園はお天気だ」
 
試合があるかどうか気になってるんだね。

「そろそろ行くか?」

恭介パパも朝御飯を済ませ着替えて、志織ちゃんも片付けを済ませ着替えて来た。

「うん」

テレビを消してリュックのポケットにスマホとペットボトルを入れキャップを被りリュックを背負ってリビングを出て行った。

  
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