はい!こちら、ぬいぐるみーず探偵局です♪
「どーしよう?」
陽菜ちゃんの瞳から今にも雨が降りそう。
僕達も毎朝陽菜ちゃんが起きた時に一緒にリビングに下ろされるから陽菜ちゃんの部屋でビー玉がどうなったのかは分からない。
でも物音がしたら気づくし泥棒も入らなかったけど。
う~ん、おかしいな。
「あら陽菜どうしたの?」
キッチンで晩御飯の支度をしていた志織ちゃんがリビングに顔を出した。
「ママ、ひなのびーだまがひとつないの」
「えっ?」
陽菜ちゃんがオルゴール箱を渡して
「ピンクのがないの」
「ほんと。おかしいわね。陽菜どこかに置き忘れてない?それとも保育園に持って行ったとか」
たまに従兄弟のまぁ君と和君に悠ちゃんからもらったビー玉を見せたいとこっそり持って行こうとする。
もちろん志織ちゃんにバレて怒られるんだけど。
「もってかないよ。ママとおやくそくしたもん。ひなはいいこだからおやくそくはちゃんとまもります」
陽菜ちゃんがプッと膨れた。
やっぱり志織ちゃんに似てるね。
「ごめんごめん。そうね、陽菜はいい子だもんね」
「うん、ひなはいいこだもん」
膨れていた陽菜ちゃんが笑顔全開。
『陽菜はいい子』は陽菜ちゃんの口癖だもんね。