はい!こちら、ぬいぐるみーず探偵局です♪
「パパ、おにいちゃん、おやすみなさい」
晩御飯を済ませてお風呂にも入って陽菜ちゃんのおやすみタイム。
チュッ!
恭介パパと涼ちゃんにキスをして志織ちゃんと二階へ。
もちろん僕達ぬいぐるみーずも一緒だよ。
「ママ、びーだま…」
ベッドに入る前に志織ちゃんと再びビー玉探し。
でも、見つかりません。
「ママ…」
陽菜ちゃん、また泣きそう。
「大丈夫。また明日探しましょう。もしかしたら箪笥か本棚の裏の奥の方に入り込んだのかもしれないわよ。今はもう遅いから明日箪笥と本棚を動かしてみましょうね」
「う、うん」
「さ、絵本を読むからベッドに入ってね」
陽菜ちゃんがベッドに入り絵本を読む志織ちゃんの声が静かな部屋に響いて、いつの間にか陽菜ちゃんは寝ちゃった。
「おやすみなさい」
チュッ!
志織ちゃんが陽菜ちゃんの額にキスをして灯りを小さくして部屋を出て行った。
僕達も『おやすみなさい』と志織ちゃんに心の中で囁く。
その声にならない声が志織ちゃんに届いていたらいいな。