cherry blossom
カーテンは閉じたまま。
あれ。今何時だろう。
相変わらず薄暗い部屋の中は
私が目を覚ますといつもの静けさを取り戻していた。
「学校……っ……た……」
体を起こそうとすると全身が痺れるようにうまく動かない。
目を凝らせば、ところどころ青々としたあざがあった。
口の横は切れて滲んだ血は固まっていた。
「……流石に今日は無理か」
……これじゃあね。
まぁたとえ私が痣だらけで学校に行こうと、
……誰も心配してくれる人なんて
……いないんだけどね。