cherry blossom
ハルキさんが帰ってから、3日がたった。
私は、何をする訳でもなく
顔の痣がひくのを待っていた。
口の横の痣はまだ青黒く傍から見ればかなり痛々しいだろう。
痣と同時に口の中も切れて、
口の中にものを入れると痛いから、三日前から何一つ食べていない。
正直別に食欲もない。
ずっとパジャマ兼部屋着代わりのぶかぶかなTシャツのまま、
部屋でぼーっとしている。
電話が鳴って、そちらに目線を一瞬だけおくり
またぼーっとする。
この繰り返しだった。
1度だけ誰からの電話か確認したけど、非通知だった。
……このままずっとコレじゃあ流石にやばいか。
とは思いつつもなんだか動くのがめんどくさい。
今度は、LINEの通知だった。
…………誰?
知らない名前の人に友達追加された。
普段なら無視するけど、
なんだか無視できなくて私も追加した。
誰?とだけ送るとすぐに既読が着いた。
─────高嶺和泉だ。
……なんで
なんで、高嶺くんが私のLINE……
ピコン
夏稀 高嶺くん達が、
咲がいるなら一緒にカラオケ行ってくれる
って言うからさーLINE教えたけど