cherry blossom
そして、梨夢が落ち着いたあとは、
他愛もない話で笑いあって、
私達の教室にあと少しで着く、という時に
突然、梨夢がわずかに真剣な顔をした。
でも梨夢は若干辛そうな泣きそうな目をしていた。
しばらくうつむいてたけど、活をいれるように
華奢な指をぎゅっと握りしめ
意を決したように私に向き直った。
「...ねぇ、咲ちゃ..」
「咲〜!おっはよぉー!」
...あ...
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