cherry blossom


そして、梨夢が落ち着いたあとは、

他愛もない話で笑いあって、


私達の教室にあと少しで着く、という時に

突然、梨夢がわずかに真剣な顔をした。



でも梨夢は若干辛そうな泣きそうな目をしていた。

しばらくうつむいてたけど、活をいれるように


華奢な指をぎゅっと握りしめ


意を決したように私に向き直った。




「...ねぇ、咲ちゃ..」


「咲〜!おっはよぉー!」




...あ...
< 40 / 141 >

この作品をシェア

pagetop