cherry blossom



「...ごめん」


二人の顔に曲がった笑みが浮かぶ。


「咲、ちゃんとわかってんじゃん」


「これからうちら3人友達だからね」


「もう、橋本と縁切ってよ」


もう1度2人が聞いてくる。




私は梨夢の席を見る。


もちろん梨夢はそこにいるし、


きっとこの会話はすべて聞いてるはず。


その目は、訴えるように私を捕らえて離さない。





...ごめんね、梨夢。



「...わかったよ神奈子、夏稀」


< 48 / 141 >

この作品をシェア

pagetop