cherry blossom
「あーヤバい。頭痛がするわー」
ホントはしないけど、とりあえず頭を抑えて
辛そうなそぶりを見せる。
「...ふーん。で、今日も早退すんの?」
別に興味ないけど、というように
爪を磨きながら神奈子が聞いてきた。
「ん…どうしようかな…」
とりあえず存分に具合悪そうに見せておくけど、
二人の視線はすでに私からそれてた。
横でうずくまる私を置いて、
夏稀と神奈子が楽しそうに話し出す。