cherry blossom
「おはよー神奈子、夏稀〜
なにそんな気合い入れてんの〜?なんかあったっけ?今日」
「なにって...
気合い入れて当然じゃん!
このクラスにイケメンが来るかもしれないんだから!」
「...は?」
私の頭にハテナが浮かぶと、ため息を一つこぼしてから
神奈子と夏稀はまたメイクに戻る。
「ちょ!教えてよーー!!!!」
「...はぁ...。
今日は、入学式のイケメン転校生たちの
クラスが決まる日なの!」
「え?なんで今日?っていうか普通、
転校生って適当にクラス振り分けられるものじゃないの?」
「さっき学年主任が来て、言ってたの。
...噂だとさー
みんなイケメン過ぎて、クラスの振り分けでも、
センセーたちで、取り合いになったみたいで
それじゃあ大変だから、イケメン達の好きに選ばせようって
ことになったらしいよ
で、そのイケメンたちってみんなウチらと同じ
二年生らしいからさー...もしかしたら...♡...とかね」
にやっと笑う2人。
...願わくば、彼女にって事ね。