cherry blossom




...








「...そうだよね〜っ


いくら無頓着で女子力0の私でも、


そんくらいはやっぱしとかないとな〜


じゃ、今日帰りに買って帰るわー


今日は2人の貸してちょー」


目の前で手を合わせると、2人は優越感という名の笑みを広げる


「しょーがないなー。


こんど弁償しなさいよ〜」


「わー!ケチ〜」


「高かったんじゃ!」


「...アホ」



夏稀のピンク色のツヤツヤしたグロスを唇にのせてみると、



...やっぱりベタベタして、ぬるぬるとして、



化粧品って、嫌いだなって思う。





・・
アレが、トラウマになってんのかなー...



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