貴方に好きって言われたい




ちょっといらいらしたような宮本君の冷たい言い方にどきっとする。






「白、彼女に冷たーい♪」





宮本君のグループの人達は、私達を見てけらけらと笑ったり冷やかしてくる。







でもここで引くわけにはいかないんだ。








「今日だけでいいの、もう絶対しつこくしませんから!」








少し大きな声で言うと、皆驚いたように目を見開いて、黙る。







お願いします宮本君……今日だけでいいの。








だって今日はーー








「今日ね、実は私の……」



「うざい」









ーーー誕生日なんだ。



ーーー
< 13 / 51 >

この作品をシェア

pagetop