貴方に好きって言われたい



私が告白した時、宮本君は「うん。」って言っただけ。




好きなんて言われたことないね。






会うのは放課後だけ。



毎日私が誘って、毎日宮本君が断るんだ。
















どうして気づかなかったんだろう。










……嘘。








本当は気づいてた。








気づかないフリしてただけ。









宮本君は、私のことなんて好きじゃないんだ。










それでも一緒にいたくて、勇気を出して誘ってたんだよ?








断られるたびに泣きたくて、













でも、必死で平気なフリをした。












引きつった笑顔を作ってた。









いつか、好きになってくれたらいいな。




そんな淡い期待はどんどん膨らんで、期待して、また落ち込んでた。







宮本君が、好きだよ。







ばればれな私の気持ちを、貴方は無視する。





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