貴方に好きって言われたい



「伝えたいことがあるんです」








「えー何の話?」


「おい、野望なこと聞いてんじゃねぇよ。ほら行くぞー」


「えぇ!?」






私の登場に、興味津々だった宮本君の友達を連れてってくれたのは日吉君だった。





ありがとう、とぺこりと頭をさげると、にこりと笑って皆を引き連れて行った。










だから今、2人きり。










2回目だ……告白の時以来、かな。


こんな時でも嬉しいなんて思ってしまう。









自嘲気味に笑って、宮本君を見つめた。







すぅっと小さく息を吸う。











「……私、もうわがまま言いません」












宮本君は突然の宣言に、少し不思議そうに私を見ている。









あぁ、泣きそう……























「もう、しつこくしません」









ちゃんと伝えよう。








私はもう、決めたから。























「……もう願ったりしない」










独り言のように呟く。








そして、真っ直ぐ宮本君の目を見つめた。









……あぁ、大好き。











だからもう……その瞳に私を映さないで。









悲しくて、泣いて縋りたくなって、苦しくなるから。





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