貴方に好きって言われたい



「あ、あのね美里ちゃん。




……私、決めたの」





「え?」






「今日、誘って、もし無理だって言われたら……






宮本君と、さよならしようと思う」








「柚……」





「でも、一緒に帰れなくても……





おめでとうって言ってくれたら……






私からさよならは言わない……なんて、わがまま過ぎるかな?」






へへ……力なく笑うと、美里ちゃんはぶんぶんと首を横に振る。







「そんなの、わがままにも入らないよ!




ねぇ……柚は、それでいいの?」







心配そうに見つめる美里ちゃん。




いつも、いっぱい心配かけてるね。






ありがとう美里ちゃん……でも決めたから。







「……うん。いい」



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