君だけを見つめてる。〜10年間の純愛ラブストーリー〜
そして、いつも通りに。
あたし、潤、孝之の順番で歩いて
小さい時からいつもなにかがあったときはくる焼肉屋さん。
「てかよー、なんできょう焼肉なんだよなんもなくね?」
「あ?あんたが大会負けたから慰めてやろうとしてんのだよ」
「こえーよ、ほんと女かよお前。なあ杏里?」
「気づけ、ばか孝之」
「うわ、俺の幼なじみはこえー女しかいねーのかよ」
あたしたちはいつもこうだ。
もともと、あたしと孝之は家が隣で親同士もずっと仲良くて幼稚園から一緒。
そこに潤が小学生のときに加わって。
潤と、孝之がふざけあって言い合いっこして。
それをあたしが見て。
そう、これがいつもの光景。