Tatarian aster
Prologue

1










いつの間にか眠っていたようだ。




まだ、蒸し暑さの残る9月。




気付けば、寝汗で着ていたTシャツは濡れていた。




タオルで体を拭きながら




寝起きの少年は部屋の片隅に置かれた、額入りの写真を手に取り




懐かしむように見つめた。







< 1 / 11 >

この作品をシェア

pagetop