Tatarian aster
第二章 この関係を壊したくない
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ある日のお昼休み。
『なぁ、真琴。』
声をかけてきたのは、昼休みを一緒に過ごしてる3組の菅原だった。
『何、どうかしたのか?』
俺は紙パックのいちごみるくを飲みながら、菅原を見る。
すると、俺に耳打ちをしてきた。
『なぁ、お前ってさ長崎のこと好きなの?』
そんなことを聞かれるなんて思っていなかった俺は、いちごみるくを口から吹きそうになった。
さすがにそれはまずいと思い、口を抑えたがむせかえった。
『おいおい、大丈夫かよw』
菅原が背中をさすってくれた。