Tatarian aster
第一章 3年生
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家が隣同士で、親の仲もよかったから俺たちは
物心ついたときから、ずっと一緒だった。
自由奔放な乃愛に何度振り回されてきたかもわからない。
我儘ばっかの面倒な奴って思ってたこともあった。
何故か、気づいたら俺は乃愛のことが好きになってた。
でも、この " 幼馴染 " の関係が壊れるのが怖かった。
この関係が壊れてしまうくらいなら
俺のこの気持ちは黙っていようと思った。