Dear.
ღ
キャンプファイヤーが終わって。
オリエンテーリングの結果発表が行われけど、わたし達のグループの名前は呼ばれることはなかった。
宿泊施設までの道をカナと歩きながら話す。
「オリエンテーリング、残念だったね…」
「…まあ、諦めてたから。文句言いたいのはやまやまだけど、和泉は、バク転でモテモテだしね」
カナが、ちらっと後ろを向く。
そこには、積極的な女の子に囲まれて、まんざらでもなさそうな和泉くんの姿があった。
「デレデレしやがって…、気持ち悪っ」