Dear.
林間学校 *二日目*
翌朝、六時。
わたしはベッドから起き上がった。
確か、起床時間は六時半だよなぁと思いつつ、部屋の中央を見ると。
もうすっかり、起きているカナの姿があった。
「おはよ、みさ」
「おはよ、カナ。早いね…」
わたしがあくびをしながら言うと、カナは、んー、と首をかしげて。
「早起きしないと、みんなの前に寝起きの状態で出ていかなきゃいけないじゃん? あたし、そんなの無理だもん」
「そんなことないよ…」
「そう? ありがとー!」
カナは、髪を編み込んで、よしっ、と言うと、鏡をぱたん、と閉じた。