Dear.
「手を合わせてください!」
『合わせましたー!』
「いただきます!」
『いただきます!』
恒例のあいさつをして、食べ始めるわたし達。
「おいひい…」
「そうかな…」
わたしの言葉に微妙な顔をしてもぐもぐとするカナ。
「なんか、二人とも、色白くね?」
金時豆を食べながら、ふと、和泉くんが言う。
「え、そう? かな?」
わたしは、ご飯を食べる手を止めて、自分の腕を眺める。
「あたしは、昨日、ずっと長袖着て守ってたから」
「わたしも、ずっと長袖だったかも…」
顔を上げたわたしは、目の前に座る咲真くんを見て、あれ、と思って。
「咲真くんも、色白い…」
そうなのだ。
咲真くんも、すごく色が白い。