Dear.
「ね、みさ。今日の帰りさ、駅の方にでも行かない? 四人で!」
「よ、四人で!?」
「うん。嫌ならいいけど…? ゲーセンでも、行こうぜ、っていう話なんだけど…」
そんなことを考えていた矢先の、カナからの提案に、大きな声を出してしまったわたし。
「ううん、行きたいけど、なんでゲーセンなの??」
「んー、なんか、行きたいなぁと思ったのと、涼の話によると、こばさくがゲーム上手いみたいだから」
…涼!?
…咲真くんがゲーム上手い!?
ツッコミ所が二つあって、どうすればいいのか分からずに、なぜかわたしが咲真くんの方を凝視してしまっていると。
「オタクじゃ、ないから」
咲真くんが、念を押すように言った。