Dear.
ღ
その後、わたし達は、リズムゲームや、コインゲームで遊んで。
今は、UFOキャッチャーで、咲真くんが頑張っているところだ。
わたしは、咲真くんが取ろうとしている腕時計を眺めてながら、邪魔にならない程度に、ちょっと、応援する。
「頑張って…!」
「うん…」
咲真くんは、難しい顔をして、レバーを操作する。
「あっ…!」
クレーンが、何かの箱を掴んで、穴へ落とす。
「よっ…しゃ!」
ガッツポーズをして取り出し口から箱を取り出すと、わたしの方へ差し出す、咲真くん。
「はい、プレゼント」
「う、嘘…。何で…?」
わたしは、箱を受け取りながら、呆然とする。