Dear.


ー息が、止まる。

「ちょ、ちょっと待って…」

その女の子は、すごく可愛い子で。

決して、大げさな言葉じゃない。

可愛いじゃ、足りないくらいの美少女。

少女マンガのヒロインみたいな、そんな雰囲気を醸し出していた。

振り返ったその子は、わたし達の方を見て、頭を下げてくれて。

(性格も、いいんだ……)

笑う二人は、すごくお似合いで、それを見て、少し、寂しくなった。
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