Dear.

夏のはじまり


「暑ぃ…」

「…それな。何で、六月なのに…」

カラリと晴れた青空の下、机に突っ伏す男子2人。まあ、いつもどおり咲真くんと和泉くんだ。

「まだ冬服とか信じらんなーい!」

ブレザーの襟をパタパタしながら汗を一筋たらすカナ。

体育祭が終わり、六月に突入して一週間。最近どんどん暑くなってきて。

ー今日なんて、三十度ぐらいあるんじゃないだろうか。

こんな日に長袖なんて、確かに地獄かもしれない。

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