Dear.


「ひ、ひどい…」

真っ赤になっているだろう顔を手で隠すと。

「ごめん、ちょっと、意地悪した。帰宅部なら、駅とかで会うかも」

「え、…?」

手を外して、小林くんの顔を見ると。

「ごめん、それだけだから! また、明日!」

そう言うと、笑顔で、和泉くんと歩いていった。

なんだか、ほっとするような笑顔で。


ー懐かしいような気持ちになった。
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