Dear.
「みんな悪い点数で悲しんでるみたいだねぇ」
先生、ひどっ! と声が上がる。
斎藤先生は、とても面白い先生だから、こんなの冗談だってことは、みんな知ってる。
「そういうことを言わない。事実だからな」
先生は、笑って。
「せめて、林間学校ではいい成績を残せよ…ってことで、林間学校の話し合いを始めるぞ!」
やった!
わたしは小さくガッツポーズをする。
クラスメイトは、みんな同じような反応だ。