Dear.


ぐいっと腕を引かれ、体勢を立て直したわたしの頭の上に、聞き覚えのある声が降ってきた。

「今野?」

「さ、くま…くん」

「やっぱ今野だ。大丈夫?」

わたしを助けてくれた咲真くんは、少ししゃがんで笑った。
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