ゴンッ!=キュン?


夕食をすませ、シャワーを浴びそのままの足で日向の部屋へ向かう。


「ひーなた」

「...なに?勉強中なんだけど」


可愛い弟にジトーっとした目で見られることは日常茶飯事なのでどーとも思わない。
だがこれ以上日向の機嫌を損ねるわけにはいかない。
何としても避けなければいけないことが俺にはある。

「お頼みがあります。...明日からの追試を俺の代わりに受けてもらえませんでしょうか」

「やだ」

「ひなたちゃーん。夏休みはデートで埋まってるんですよー。お願いこのとーりー」

「やだ。蒼依の学校には絶対行きたくない」

「......スイーツバイキング日向が行きたい時は毎回奢らせていただきます」


日向の学校はバイト禁止でなかなかスイーツバイキングに行けないため、非常に心迷っていることが見てわかってしまう。


「......追試ってどの期間あるの?」

「1週間かな」

「............」

双子なのに頭の出来はまるで違うみたいで。
日向は地元で1番頭の良い学校に通っている。
俺は名前を書けば受かるよーな地元の男子校だ。


「......蒼依の学校、怖いもん」

「大丈夫だって。俺強いから。ハハッ♪」

「僕が弱いんだよ!」


あ、そっかww


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