幼なじみに彼女ができました
「もう私には勝ち目なんてないよ。
もう無理なんだよぉぉぉぉ!!!」
居酒屋で酔っ払ったおじさんのように嘆く
桐子は、腕を組んで真剣になにかを考えていた。
「…小日向さくらやるわね…」
「あんな天使みたいな性格してる子に勝とうなんぞ無理に決まってる!」
なんもセットしてない髪の毛をぐしゃぐしゃ掻きながら、窓を見る…と
仲良さげに登校してる優ちゃんと小日向さくら
諦めるとは決めたものの、やっぱり心は嘘をつけないもんで。
「ヴァァァーー!」
いつの間にか教室から飛び出していた。