毛づくろう猫の道しるべ
3
朝の父とのやり取りは、とてつもなく大事な事を気づかせてくれた。
満足が行くまで話し合う。
自分の納得が相手にも伝わらなければ、そこに妥協点は発生しない。
考え方が違うからお互いの事を理解した上で譲歩し、そこに合った答えを導き出す大切さ。
どちらかが一方我慢すれば、それは対等ではなくなり、強制になってしまう。
表面上受け入れたと見せかけても、中身がそうじゃないとわだかまりだけが溜まって、本心とは違う虚構だけが膨れ上がる。
そうなると関係は崩れ、決して接点がないままに、上辺だけになってしまう。
まさにそれは、私と希莉の関係だった。
希莉は早くからそのことに気がついていて、私の態度を疑っていた。
私がすぐに謝る事も、我慢していることも、何も言い返さないことも、希莉にしてみればそれは友達じゃなかった。
私も表面上は何もない振りしても、その下にわだかまりを膨らませていた。
私は一杯我慢しているのに、相手はしてくれない。
なんともお門違いの言い分だろう。
希莉は私と対等でありたかった。
フリをして嘘を重ねて欲しくなかった。
それが友達だから。
満足が行くまで話し合う。
自分の納得が相手にも伝わらなければ、そこに妥協点は発生しない。
考え方が違うからお互いの事を理解した上で譲歩し、そこに合った答えを導き出す大切さ。
どちらかが一方我慢すれば、それは対等ではなくなり、強制になってしまう。
表面上受け入れたと見せかけても、中身がそうじゃないとわだかまりだけが溜まって、本心とは違う虚構だけが膨れ上がる。
そうなると関係は崩れ、決して接点がないままに、上辺だけになってしまう。
まさにそれは、私と希莉の関係だった。
希莉は早くからそのことに気がついていて、私の態度を疑っていた。
私がすぐに謝る事も、我慢していることも、何も言い返さないことも、希莉にしてみればそれは友達じゃなかった。
私も表面上は何もない振りしても、その下にわだかまりを膨らませていた。
私は一杯我慢しているのに、相手はしてくれない。
なんともお門違いの言い分だろう。
希莉は私と対等でありたかった。
フリをして嘘を重ねて欲しくなかった。
それが友達だから。