毛づくろう猫の道しるべ
8
時計を見れば、三時半を過ぎた頃だった。
これなら余裕だと思ったが、空港が広すぎて、どこに行けばいいのかわからなくて焦ってしまう。
空港会社によって行く場所が違うし、本当に近江君はこの空港に今いるのだろうか。
どこを見ていいのかもわからない。
調べ方が分からない。
藁をも掴む思いで、案内所に駆け込んだ。
とてもキレイで清楚なお姉さんが「どうぞ」と手を差し伸べてくれた。
目立つ衣装に、首に巻いたスカーフが気品高く、しぐさまでも洗練されていた。
優しく柔らかな声で、私が知りたかった事を丁寧に教えてくれ、とても助かった。
そのシアトル行きの飛行機が6時の出発というのも分かった。
かなりの余裕があると安心したとき、お姉さんは急いだ方がいいと知らせてくれた。
国際線は2時間前に搭乗手続きをするので、すでに済ませている可能性がある。
その時、時計を見ればすでに四時近くなっていた。
早めに来てチェックインを済ませていたら、この広い空港のどこに居るのかわからなくなる。
もしかしたら、早く出国審査に向かってしまうかもしれない。
そこは一般の人は入れないから、そこに行ってしまったらもう会えなくなる。
と、説明してくれた。
これでは全く余裕がないではないか。
私は慌てて礼をすると、すぐさま教えられた場所へと向かった。
これなら余裕だと思ったが、空港が広すぎて、どこに行けばいいのかわからなくて焦ってしまう。
空港会社によって行く場所が違うし、本当に近江君はこの空港に今いるのだろうか。
どこを見ていいのかもわからない。
調べ方が分からない。
藁をも掴む思いで、案内所に駆け込んだ。
とてもキレイで清楚なお姉さんが「どうぞ」と手を差し伸べてくれた。
目立つ衣装に、首に巻いたスカーフが気品高く、しぐさまでも洗練されていた。
優しく柔らかな声で、私が知りたかった事を丁寧に教えてくれ、とても助かった。
そのシアトル行きの飛行機が6時の出発というのも分かった。
かなりの余裕があると安心したとき、お姉さんは急いだ方がいいと知らせてくれた。
国際線は2時間前に搭乗手続きをするので、すでに済ませている可能性がある。
その時、時計を見ればすでに四時近くなっていた。
早めに来てチェックインを済ませていたら、この広い空港のどこに居るのかわからなくなる。
もしかしたら、早く出国審査に向かってしまうかもしれない。
そこは一般の人は入れないから、そこに行ってしまったらもう会えなくなる。
と、説明してくれた。
これでは全く余裕がないではないか。
私は慌てて礼をすると、すぐさま教えられた場所へと向かった。