毛づくろう猫の道しるべ
4
夕飯を食べ終わった後、居間で私はブンジを可愛く撮ろうと、色んな角度からスマホを向けて写真を撮っていた。
そこに父が菓子折りの箱を手にして入ってきた。
「会社の人がお土産にこれを持ってきたんだけど」
「えー、またマカデミアンナッツのチョコレート。それお父さんも良く買ってくるから飽きた」
「お母さんも、架も同じ事言ってた。これはアメリカ土産の定番だからな。ついこれになってしまうんだよ。学校に持っていってみんなで食べたらどうだ?」
「あっ、それはいいアイデアかも」
希莉と話すきっかけにも繋がるし、これはちょっと役立つ小道具になるかもしれない。
頭の中でチョコレートの使い道が定まると、私は箱を父から受け取った。
「学校は楽しいかい?」
「えっ?」
不意に父に質問されて、私は驚いた。
「いい友達はできたのか?」
「うん、まあね」
「それならいいけど。あまり無茶をするんじゃないぞ。あの学校は中々いい所だから、変な人はいないだろうけど、高校って言うところは、それなりにステイタスやらを気にして見栄張ったり、羽目を外す時があるからな。まあ、千咲都は大丈夫だけどな」
まさにそうなんですよ、お父さん。
只今私は無理をして大変な事になってます。
そこに父が菓子折りの箱を手にして入ってきた。
「会社の人がお土産にこれを持ってきたんだけど」
「えー、またマカデミアンナッツのチョコレート。それお父さんも良く買ってくるから飽きた」
「お母さんも、架も同じ事言ってた。これはアメリカ土産の定番だからな。ついこれになってしまうんだよ。学校に持っていってみんなで食べたらどうだ?」
「あっ、それはいいアイデアかも」
希莉と話すきっかけにも繋がるし、これはちょっと役立つ小道具になるかもしれない。
頭の中でチョコレートの使い道が定まると、私は箱を父から受け取った。
「学校は楽しいかい?」
「えっ?」
不意に父に質問されて、私は驚いた。
「いい友達はできたのか?」
「うん、まあね」
「それならいいけど。あまり無茶をするんじゃないぞ。あの学校は中々いい所だから、変な人はいないだろうけど、高校って言うところは、それなりにステイタスやらを気にして見栄張ったり、羽目を外す時があるからな。まあ、千咲都は大丈夫だけどな」
まさにそうなんですよ、お父さん。
只今私は無理をして大変な事になってます。