毛づくろう猫の道しるべ
5
二時間目の終わり、チャイムが鳴って授業が終わったその直後、筆箱にシャーペンをしまいながら、私はソワソワして落ち着かない。
チラリと希莉と柚実の様子を見れば、二人は静かに席についていた。
希莉の少し屈んだ背中と微かに動く右肩。
きっとスマホを弄っているのだろう。
柚実は近くに居た人と話しだした。
ノートを手に持ってるところをみると、宿題の事を聞かれたのだろう。
みんなそれぞれの事をしている。
とても落ち着いていた。
でも私はそれが悲しかった。
その後の休み時間も同じようにバラバラの行動が続く。
柚実は全く関係ないのに、中立の立場を保つと宣言した以上、希莉と二人っきりになることはしなかった。
唯一、お弁当を食べるときだけ、他の人も混じるので一緒に集まって食べたが、気まずく私と顔を合わせる希莉に私はぎこちなく笑顔を向けた。
チラリと希莉と柚実の様子を見れば、二人は静かに席についていた。
希莉の少し屈んだ背中と微かに動く右肩。
きっとスマホを弄っているのだろう。
柚実は近くに居た人と話しだした。
ノートを手に持ってるところをみると、宿題の事を聞かれたのだろう。
みんなそれぞれの事をしている。
とても落ち着いていた。
でも私はそれが悲しかった。
その後の休み時間も同じようにバラバラの行動が続く。
柚実は全く関係ないのに、中立の立場を保つと宣言した以上、希莉と二人っきりになることはしなかった。
唯一、お弁当を食べるときだけ、他の人も混じるので一緒に集まって食べたが、気まずく私と顔を合わせる希莉に私はぎこちなく笑顔を向けた。