さよならはまたあとで

「燈太はね、本当は…死なないはずだったんだよ」


ふぅっと彼は一呼吸を置く。


「あの日、公園は何組かが分けて使ってたんだ。
俺と燈太たちのグループと、同じクラスの、もう一つのグループ。
それから小学校低学年くらいの子達。
俺たちは、トラックが突っ込んだ場所からはずいぶん離れたところで遊んでたんだ。

それなのに燈太は死んだ。
なんでだと思う?」


明良と目が合った。

彼の目から涙が零れた。
私も、もう泣いていいよね。
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