さよならはまたあとで
私の周りにはたくさん支えてくれる人がいることを改めて理解する。
私は幸せ者なのに、それなのに、私は自分が一番不幸なんだと思っていた。
誘拐されて、傷つけられて、死にかけて。
好きな人に出会ったかと思えば死んじゃうし、人の死も見えてしまう。
この世の不幸を私が全部受けてるんじゃないかって、私はずっと勘違いしていた。
でも、周りをよく見れば悲しい思いや辛い思いをしている人はたくさんいた。
明良も、律太も、みんなそうだった。
私だけじゃないんだ。
その思いが私を強くしてくれるような、そんな気がする。
自分の不幸なんて、きっと大したことないんだ。
それよりも今の幸せを大切にしなくちゃと。