さよならはまたあとで
『遺書
遺書、というものは初めて書くな。
手紙は何回か書いたことあるんだけどね、意外でしょ?
俺が優恵に宛ててこれを書いている理由はたくさんあります。
一つ目は、謝りたいことがたくさんあるから。
二つ目は、話さなくちゃいけないことがあるから。
三つ目は、最期に伝えたいことがあるから。
こんなにあるなら直接言えよって感じだよな。
ほんと、ごめん。
直接言えなかった俺を、どうか許してほしい。