キミと再会
晴真が… 私を???


でも…私は、那央が忘れられないの



今も、晴真を拒んだ

那央のキスは、拒めなかったのに…





「…ごめん」



こんな時に、那央への気持ちを実感する

謝罪の言葉を口にして、部屋を出た







すでに就業時間が終わっていたので
荷物を持って、会社を出ると
家に向かって歩き始めた




ピロリロリ~♪




着信音に、立ち止まり

画面を見た瞬間、急に気持ちが緩んだ

帰って車で地元に戻ろうという決心をして



「もしもし!詩步!お願い…
今から、帰るから会えない!?」



詩步からの返事は



『舞美!後ろ!』



???




振り返ると、かなり離れた反対方向に
大きく手をブンブン振る詩步がいた



卒業式以来の全力疾走で、駆けていく



大祐と車で来たらしく、車の外に
大祐と那央もいた



「詩步!!」

「舞美!!」



私は、詩步に抱きつくと


「うふぇぇん!!しほぉーー!!」


大泣きした…







完璧に大祐と那央の存在を忘れて…







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