キミと再会
「おい!なんだこのセキュリティ!?
部屋まで、送るからどうにかしろ!」


寝そうな舞美をぺちぺち叩く


どうやら、指紋認証と暗証番号と部屋番号
さらに、カードキーを通すと開くらしい


何度も間違えるあたり、やっぱり
酔ってる…



「大丈夫!次は、開くからぁ!」


エレベーターで、部屋まで行くと
玄関もセキュリティ


「舞美!!しっかりしろ!!!」


「うるさい…ほら、簡単!あれ?
…あれ?大丈夫!あれ?」


ようやく開いた玄関に入ると
グラリと倒れそうになる舞美を支えた

支えた左腕が、がっつり胸触ってるのは

事故だぞ!!


心の中で言い訳して、支え直す


リビングまで、ずるずると舞美を連れて
歩き、ソファに座らせた


「水持ってくる」


モデルルームかよ!?
超綺麗な部屋に、綺麗な夜景

セレブっぽいな


水を飲むと、にこ~と微笑む


「キスしてくれないの?」


なんてこった…

舞美が誘ってる


「彼氏じゃありませんけど?」



「知ってる…
那央は、何でも麗と済ませてるんでしょ
私は、手を繋ぐのも、キスも全部
那央が初めてなんだよ!
ずるい!!平気な顔してさ!余裕見せてさ
私…んんっ」



ヤキモチ?舞美が麗に嫉妬してた?

それって、俺のこと想ってだろ?

触れるだけのキスしかしてなかったけど
初めて、深いキスをした


唇を放すと


「ほら!また、初めてが那央だよ/////」


舞美を抱きしめて、気持ちを落ち着かせようと、努力する

さすがに、酔ってるところを
襲って、覚えてないとか言われたくない


「那央… 抱いてくれない?」


どうした?今夜の舞美!!


「多分…もう、恋しないから…
私の初めて、全部、全部…那央がいい!」


「俺に恋して欲しいんだけど…」


「お願い…那央」







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