かみとひとみ
3.終結
誰かに捕まえられた、と理解するまでにしばらくかかり、それが警察であることを理解するまでにまたしばらくかかった。
水を調達するために、ルートを少し変えたのがいけなかったのか。
すべてを理解しても、不思議と何の感情もわかなかった。
ただ、僕らの世界が終わるのは、今日だったんだな、とそれだけ思った。
ごめん、ミリ。君がみつかるのも時間の問題だろう。
僕らはこれからどうなるだろう。死刑だろうか。ずっと刑務所にいるのだろうか。
僕は、正直もうどうなってもよかった。
ミリの瞳、あの悲しい瞳があれば何でもいいな、と思った。
たった一つの瞳に魅せられた僕は、もしかしたらミリとは比べ物にならないくらい、異常なのかもしれないな。
こうして綺麗な月の下で、僕らの世界は終わった。
水を調達するために、ルートを少し変えたのがいけなかったのか。
すべてを理解しても、不思議と何の感情もわかなかった。
ただ、僕らの世界が終わるのは、今日だったんだな、とそれだけ思った。
ごめん、ミリ。君がみつかるのも時間の問題だろう。
僕らはこれからどうなるだろう。死刑だろうか。ずっと刑務所にいるのだろうか。
僕は、正直もうどうなってもよかった。
ミリの瞳、あの悲しい瞳があれば何でもいいな、と思った。
たった一つの瞳に魅せられた僕は、もしかしたらミリとは比べ物にならないくらい、異常なのかもしれないな。
こうして綺麗な月の下で、僕らの世界は終わった。