JEWEL~4人の暗殺者に囲まれて~
涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔のまま
全身汗でびょぬれになっても
わたしは走ることをやめない
もう足が動かなくなるギリギリまで
はしってはしってはしりまくった
どれくらいたっただろう
気がつくとこの街で1番大きいであろう
繁華街の前まで来ていた
さっきまで後ろから聞こえていた
組員たちの雄叫びも
すっかり聞こえなくなり
ざわざわとした人の話し声や
店の音楽がきこえてくる。
「はぁはぁはぁっ」
何とか息を整えもうほとんど動かない