JEWEL~4人の暗殺者に囲まれて~

「多分昨日の夜から誰もここを出れてないんだよ。ファックスで送られてきたことを知れたのは真也の知り合いがここにいたからなんだ。真也は一人坂東のこと前からバレてないか気にかけてたからね、だから奴らは真也にバレてることを知らないってわけ」


「ふーん、でもそれじゃあ私達まぎれられないんじゃない?
昨日の夜から皆出れてないんなら私達が紛れたら一瞬でバレちゃうよ、さすがにどんなやつでも一日過ごせば顔はだいたい覚えると思う、組織の人間ならなおさら」

「ふふ、もっともだけどちょっと違うかな、奴らはまだ現れてないよ‥ほら従業員たちを見て思わない?誰も拘束されてないんだよ
つまり中にいるはずの組織のスパイが何らかの小細工をしてここから皆を出さないようにしてるってこと、つまりそいつさえ暴けばあとはあっちに任せれば俺達の任務完了
でも、たしかにさっき乙女が、いったとおりそいつはここにいる全員の顔を把握しているだろうから気をつけなきゃ報告されちゃうって話だねっふふ、」
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