王様の命令は?
「ユズー。匠にそんなこと言っても聞いてもらえないよ。
ヤれればいいし、飽きたらバイバイ。匠にとって彼女ってそんなもんよ?」
後ろの席にいた志麻くんがひょっこり顔を覗かせる。
私はそれを聞いて、目を細めてじーっと匠のことを見つめた。
ほー…?
薄々そうなんだろうなとは思ってたけどさ、本当にそうだったとはねえ?
最低。
女子の敵!
恋愛ごとになかなか縁がない男子たちから見ても、そうとうムカつく男でしょうね。