王様の命令は?
去ってゆく足音はすぐに聞こえなくなって、解放された私は大きなため息。
はああ……
なんとか切り抜けた…
こんな調子でこの後も大丈夫なのかぁ?
「挙動不審すぎるぞ、猿」
「……仕事しなさいよ、ネコ耳」
「ティッシュ配りしてるし」
気が向いたのか、なんなのか。
匠がおそらく隣にやってきた。
「他の奴ら、もうそろ終わるって」
「まじか!?」
私はまだ風船手に持ってるんだけど?
ああ、きっとあれだ。
匠と無駄話してた時間のせいだ……っ!