王様の命令は?

「ごめん、アイスに…」


「は?」



振り返ってきた匠にさっき見たアイスが食べたいことを熱く語る。



鼻で笑われたけど、行き着いた先は別の売店でなんとこっちにも売ってるみたいだった。



やった!念願のやつ!!



喜んでいたら、すっと手を離されてさっさと1人で行っちゃう匠。



カバンからお財布を出して駆け寄っていけば「もう買った」って。


…私の分も買ってくれたの?



今日、どうした?




「早く、溶ける」



そう急かされるから、受け取ると同時に食べよって思った。



だけど、距離感ミスったのか、事件発生。




「ぶっ……何で顔に押し付けんの!?」


「は?お前がアイスに自分から突っ込みにいったんだろーが。じっと待てもできねぇのかよ」




私が動かなければ悲惨なことにはならなかったと言いたいの!?



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