彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
◆ツッパリ総長参戦!波乱万丈の合コンバトル!!
瑞希お兄ちゃんとの【きずな】を深めた夜市の翌日。
久しぶりにお昼過ぎまで寝て、遅い昼食を取ってから家を出た。
「いってらっしゃい、凛。あちらのお宅に、ご迷惑かけないのよ?」
「うん!明日の夕方には、マキちゃんの家から帰るから。」
「わかったわ。気をつけてね。」
「はーい!」
(なーんてね。)
元友達の名前を出せば、お母さんは疑わない。
マキちゃんの両親が公務員というのも、信用できる点の1つだと思う。
だから勉強会が目的のお泊りと言えば、何も言わない。
怒られない、怒らない。
(これって、元友達の便利な使い方よね~?)
〔★あまり聞かない便利だ★〕
本日はヤマトの家ではなく、内緒のロッカーで変身する。
テスト休みに入ってるおかげで、平日だけどお休み!
瑞希お兄ちゃんのシフトは、早出だったからもう帰ってるはず!
『決戦前』に、一目会いたい!!
(早く大好きな瑞希お兄ちゃんに会いたい!)
「瑞希お兄ちゃん・・・!!」
(ああ・・・・胸が痛い。これが本当の恋煩い・・・)
夜店で私を守ってくれた&仲直りした時のことを思い出す。
それと一緒にセクシーな記憶もよみがえる。
(まさかの混浴+瑞希お兄ちゃんの美しい身体を見ちゃうなんて!)
きゃー!
考えないようにしてるのに、リプレイされちゃう♪
(あれ以来、さらなるドキドキが止まらない・・・!!)
渕上達の登場で、嫌なドキドキも味わったけど、瑞希お兄ちゃんからのドキドキのおかげで相殺(そうさつ)された。
笑顔も、何気ない仕草も、私に触れてくる手も、すべて愛しい。
瑞希お兄ちゃんから優しい言葉、甘い言葉、たくさんかけられたけど~
(やっぱり、あのセリフが・・・・♪)
―お前が・・・女といちゃついてる風に見えて、腹が立って・・・悪かった。許してくれるか・・・?―
(あれが一番のあま~い!発言でしょう!?まるで、彼女に嫉妬するような言い方で~もぅどうしよー!!)
〔★凛の思考が「どうしよう」だ★〕