彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
本当なら行きたくないけど、ヤマトにはお世話になってる。
”あかーん!一目惚れや!”
私もそうだったからわかる。
(一目惚れの恋愛が、どれほど大変か・・・!!)
〔★げんざいしんこうちゅう、だ★〕
自分とダブったことで、放っておけなくなった
だから、協力することにした。
さいわい、円城寺君達も手を貸してくれる。
カンナさんに黙ってるのは悪いとは思うけど・・・多数決だから、仕方ない。
(ごめんね・・・カンナさん・・・)
仲間はずれにしてる思いは捨てきれず、心の中で静かに懺悔する。
そんな私の前で、何も知らないカンナさんは文句を言い続ける。
「あいつら、ぜってぇなんかする気だぜ!あたしだけ、仲間はずれだよ!」
「そ、そんなことないよ、カンナさん。きっと、深い事情があるんだと思います。」
(友達のために合コンに出るんだから。)
笑顔でフォローすれば、みけんにしわを寄せながらカンナさんが私を見る。
「凛、オメー何か知ってるのか?」
「え!?な、なんでそうなるの!?」
「妙に、アイツらかばうからよぉ~オメーもグルじゃねぇだろうな?」
「や、やだなぁ~知らないよ!」
疑う彼女に、両手を振りながらお断りを入れた時だった。
ギッ、ガガガ!!
突然、ガレージが開く。
そして、人が出てきた。
「おい、なにしてる?」
「瑞希お兄ちゃん!?」
「あたしもいるけど・・・・!?」
「モニカちゃん!?」
登場したのは、愛しい瑞希お兄ちゃんとオネェさん。
私達を見るなり、ムスッとするモニカちゃんと、ニヤニヤする瑞希お兄ちゃん。
先に口を開いたのは、私の好きな人だった。