彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
「どーした、凛?仲良くツーショットでよ~?デートか?」
「「違いますよ!」」
「そーよ、みーちゃん!怒るわよ!」
「つーか、即答かよオメーら~?息ピッタリでお似合いだなぁ~」
「瑞希お兄ちゃん!!」
「あはははは!照れるなよ、凛?高千穂と2人で、どこへ行くんだ?」
「出かけませんよ!僕とカンナさんは、今日は別行動です!」
イラッとしたので、投げやり応えるそれでモニカちゃんの表情が変わった。
「あら、やだぁ~ん!違うなら先に言ってよぉ~!凛ちゃん、あたしとアフタヌーンティーしない!?」
「無理っすよ、モニカ先輩。そいつ、午後から用事があるそうです。」
「はあ!?別の女と浮気する気!?」
「なんでそうなるんですか!?」
「つーか、凛はオメーと付き合ってないだろう、モニカ?」
「いいでしょう!?あたしは保護者なんだから!凛ちゃん、どこへ行こうって言うの!?モニカちゃんに行き先をおっしゃい!!」
「どこってその~・・・」
(合コンとは言えない。)
口止めされてるし、言った瞬間、めんどうくさいことになるとわかっていたから。
なので、言える範囲で事実を伝える。
「その・・・同級生とみんなで集まる会がありまして・・・」
「「同級生!?」」
「なんだ、凛?同窓会か?」
女性2人の声に合わせ、誤解した瑞希お兄ちゃんが聞いてくる。
「ええっと、その・・・前から約束してるので、行かなければいけないのです・・・」
「そうか・・・中学の連中とするのか?夏休み前だから、集まりやすいもんな?」
「あはははは・・・集まりやすいですね。」
「なーんだ、それじゃあ、遊べねぇなぁ~」
「ちょっと、高千穂ちゃん!ナンパする気だったのぉー!?」
「ナンパって、モニカ先輩~!?だから、あたしと凛はそんなんじゃないっすよ!?」
「きぃ~!そう言いながら、あたしから男をかっさらった女がいるのよ!?」
「なんであたしが、会ったこともない尻軽と同じ扱いされなきゃならないんすか!?」
「凛、行っても平気なのか?」
「瑞希お兄ちゃん?」
争う女性2人をよそに、小声で瑞希お兄ちゃんが聞いてくる。